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タロットカード 小アルカナ『ソードのクイーン/QUEEN of SWORDS』の解説です。
ウエイト版タロットカードをお持ちの方は、ご自身のカードを見ながら解説をお読みいただく事をオススメします。
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ソードのクイーン に描かれている内容
高い場所の玉座に座る女王は、右手で剣を垂直に持ち、左手を空に向かって差し伸べています。
寓意・象徴(シンボル)の意味と解釈
左が元のカード、右の番号が下記のシンボルです。
※解説の都合上、同じ番号が複数あります。
1. 剣を垂直に持つ女王
玉座に座る女王には、さまざまな象徴が描かれています。
成長による変化を意味する蝶々の冠。
状況または感情の変化を意味する雲のマント。
未亡人を意味する左手首のふさ飾り。
右手の垂直の剣は真っ直ぐな意志を示し、差し出した左手の手のひらは、受容を意味します。
ウエイト先生は、タロット公式テキストブックで、『表情は厳しいが、貞淑で、悲しみ多き女性』『その剣は、力のシンボルではない』と説明しています。
このことから、未亡人、女性の悲しみ、などがキーワードとして挙げられています。
また、剣は、知性や教養、意志の象徴であり、冷静さを持ち合わせています。
女王は、真横(右側)を向いているので、これから起こるであろう出来事、外の世界とのかかわりを受容することを示唆しています。
2. 象徴が描かれた玉座
ソードのコートカードに共通する象徴の、蝶々、羽(鳥)、風のエレメントのシルフ(または天使)がレリーフとなっています。
3. 立ち上る雲とイトスギの木、一羽の空飛ぶ鳥
雲が下から立ち上っていますが、全ては女王の顔の下にあります。
雲は水(感情)が変化したものと捉える場合と、天候(状況)の変化と捉える場合があります。
どちらにせよ、女王の頭上に来ることはありませんので、全ては女王の中におさまっていると考えることができます。
感情にしろ、状況にしろ、それらの変化を受け入れていると捉えることができます。
空を飛ぶ鳥はソードのコートカード共通の象徴ですが、このカードには一羽しか描かれていません。
このことから、孤独がキーワードとして挙がります。
イトスギの木はキリストの磔に使われた木で、死と再生、墓などの象徴ですが、どの書籍等でも説明がありませんので深く考える必要は無いと思います。
しいて言うなら、女王の後ろにあるので、死(悲しみ)を乗り越えたとでも捉えると良いかと思います。
ソードのクイーン の考察
ソード(剣)のスートとクイーンのコートカード
ソードのキーワード | 戦い、力、困難、決断、勇気、理性、情報、不運、など |
---|---|
四大元素・精霊 | 風・シルフ |
※小アルカナのスート、数字などの基本解釈は 小アルカナ解説をご覧ください。
ソードは、四大元素の風と関連があるため、風の象徴である知性や理性、冷静なども示唆します。
また、ワンドのスート同様、ソードは男性性の象徴でもあり、主に能動的な性質です。
1~10の数札では困難やトラブルを示唆することが多かったソードですが、コートカードの4枚は、取り分け情報や知性にスポットが当たっていると思ってよいでしょう。
また、ワンドのスート同様、ソードは男性性の象徴でもあり、主に能動的な性質です。
クイーンのコートカードは、リーディングにおいて人物を特定する必要がある場合、既婚女性(または大人の女性)を表わしますが、ソードの場合は、未亡人、孤独な女性などと捉えることもできます。
もちろん、概念としての『女性』という意味も含まれており、女性的な男性や受動的な人も含みます。
一般的には、創造性、感情、受容、女性性、内向的、などを象徴します。
コートカードはスートとの結びつきが強く、カードに描かれているシンボル(寓意)の多くは、スートの特徴を表わすものとなっています。
ソードのクイーンは、寓意の象徴だけ見ると、悲哀に包まれたように感じるかもしれませんが、ソードの持つ戦いや勇気といった意味が無くなっているわけではありません。
ですので、アグレッシブな女性や、キャリアウーマン、女医(外科医)、弁護士、官僚といった職業なども示唆します。
また、カップのクイーン同様に『美』の意味もありますが、ソードのクイーンは『棘』も持ち合わせています。
逆位置の場合は、孤独や悲しみが強くなります。
また、他のクイーンのカード同様に、ヒステリック、嫉妬、などの部分も強調されます。
ソードのクイーン のキーワード
正位置のキーワード
悲しみ、困惑、孤独、冷静、独身女性、離婚歴のある人、知的、聡明、厳格、変化、キャリアウーマン、戦う女性、デキる女性、社交性、理解に長けた人物、過去の悲しみを背負っている、など。
逆位置のキーワード
悲しみに浸る、冷たい女性、人あたりがキツい、意地悪、厳しすぎる人、ずさんな態度、離婚問題、視野が狭い、孤独に負ける、偏見、悪意、不幸、上品ぶる、ガードが固すぎる女性、など。
以上、タロットカード小アルカナ『ソードのクイーン/QUEEN of SWORDS』の解説でした。
僕自身のオリジナルの解釈部分もあるので、書籍や他の占い師さんとは見解が違う場合があります。
また、占う内容や、カードの位置がどういう意味を持っているか、前後のカードとの関係により、リーディング内容も変化することを忘れないでください。
ソードのクイーン の解説動画
Youtubeでも『ソードのクイーン/QUEEN of SWORDS』の解説をしています。
カード解説リンク一覧
大アルカナ
0.愚者 / 1.魔術師 / 2.女教皇 / 3.女帝 / 4.皇帝 / 5.法王 / 6.恋人 / 7.戦車 / 8.力 / 9.隠者 / 10.運命の輪 / 11.正義 / 12.吊るされた男 / 13.死神 / 14.節制 / 15.悪魔 / 16.塔 / 17.星 / 18.月 / 19.太陽 / 20.審判 / 21.世界
小アルカナ
ワンド:ACE / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 / 9 / 10 / ペイジ / ナイト / クイーン / キング
カップ:ACE / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 / 9 / 10 / ペイジ / ナイト / クイーン / キング
ソード:ACE / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 / 9 / 10 / ペイジ / ナイト / クイーン / キング
ペンタクル:ACE / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 / 9 / 10 / ペイジ / ナイト / クイーン / キング