大アルカナ カード解説

20.審判/JUDGEMENT(ジャッジメント)徹底解説

審判(ジャッジメント)のタロットカード 【意味と象徴を徹底解説】

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タロットカード 大アルカナ『20.審判/JUDGEMENT(ジャッジメント)』の解説です。

ウエイト版タロットカードをお持ちの方は、ご自身のカードを見ながら解説をお読みいただく事をオススメします。

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20.審判(ジャッジメント)に描かれている内容

天使はラッパを吹き、棺の中から全ての死者を蘇らせます。
そして、天国に入り永遠の生命を与えられる者と地獄に墜ちる者とに分ける為の裁きを行います。

このカードは、ヨハネ黙示録に由来する、最後の審判がモチーフとなっています。

寓意・象徴の意味と解釈

審判(ジャッジメント)のタロットカード 【意味と象徴を徹底解説】
左が元のカード、右の番号が下記のシンボルです。
※解説の都合上、同じ番号が複数あります。

1. ラッパを吹く天使

雲間から現れラッパを吹く天使は『*ガブリエル』と言われています。

キリスト教において、最後の審判のときにラッパを鳴らし、死者を甦らせる天使はガブリエルである。

ガブリエル – Wikipediaより引用

天使が吹くラッパは、善人悪人を問わず全ての人を蘇らせます。
そして、蘇らせた人々のそれまでの行いによって、天国へ入るものと地獄へ堕ちるものに分ける裁きを行います。

これは、自分の今まで行いの成果が現れる事を意味しています。

努力してきた人には、その努力に見合った結果が、努力を怠ってきた人には、怠ってきた結果が現れる事を暗示しています。

このカードがポジティブな暗示となるかネガティブな暗示となるかは、質問者のこれまでの行いによって変わってきます。

また、ガブリエルは『受胎告知』の天使とも言われており、裁きの結果を伝える事と合わせてメッセンジャーとしての意味合いも持っています。

ですので審判のカードが出た場合、『知らせが入る』事を示唆する場合もあります。

2. 旗のついたラッパ

天使が吹くラッパから、7つの線が出ています。
審判(ジャッジメント)の天使が吹くラッパ
神の安息である第七の日など、神霊的な象徴を持つ『7』は、聖書において完全さ、完璧さを意味しています。

そしてラッパに付いている赤い正十字の旗は、太陽の象徴とも救済の象徴とも言われています。

また、この正十字は、2番の女教皇の胸に描かれていた十字とも関連しており、対立物の交わりや結合から生まれる『新たな誕生』も意味しています。

3. 蘇る死者たち

棺から蘇る人々は生気の無いグレーの色で描かれています。

蘇る人々は『復活』を表わしますが、『棺』は肉体を表し『グレーの身体』は意識を表わします。
これは、天使の裁きがもたらす結果に関係無く、意識が目覚めることを象徴しています。

その為、失った情熱や忘れていた想いなどが再燃する、『心(精神)』の復活を示唆します。

この死者たちは、男性、女性、子供の姿で描かれています。

これまでに何度も出てきた、男性性と女性性(二元性)の融合による誕生を意味するとともに、顕在意識、潜在意識、超意識や三位一体なども表しています。

蘇る男性と女性、子供の姿は、手前と奥に描かれているので、個人の復活だけでなく、グループやチームなどの集団としての復活と捉え、再編成が行われるなどと解釈する場合もあります。

4. 青い背景

棺と目覚めた人々が浮かぶ海は潜在意識を表します。
雪山は思惟の高さを表わします。

空も含めて青い色は、見通しの良さや霊的な世界(次元)、未知の領域、意識などを意味しますが、ここでは深く考えなくても良いと思います。

番号 20 について

『20』は『2+0』で『2』になる事から、『2.女教皇(ハイプリエステス)』のカードとの関連性を考える事ができ、寓意からも、正十字や潜在意識を表す海、二元性など、共通部分を見出す事ができます。

また、『20』は『10+10』『10×2』など、完成を意味する『10』の運命の輪の二重性を表すとも考えられます。

審判のラッパにより、運命の輪の答えが決まるといった所でしょうか。

20.審判(ジャッジメント)の考察

タロットカード大アルカナの『20番』、復活や覚醒を表すカード。
読み方は、『ジャッジメント』もしくは『しんぱん』。

過去の行いに判断が下され、それに基づく結果が現れる事を意味するカードなので、人によってはネガティブな結果を招く場合もあります。

ただ、過去をやり直す事はできない以上、この結果を受け入れた上で、新しいスタートを切ればよいことを教えてくれるカードでもあります。

もちろん、占う内容やカードの出現位置によっては、『判断が下る』のではなく、自分が『判断を下す立場』になる事もあります。

復縁を占った場合にこのカードが出ると、吉兆とする事が多いようですが、その復縁も過去の行いに委ねられます。

交際相手に対し誠実に向き合ってきていたのであれば復縁成就となりますが、暴力を振るっていたり、お金や物をたかる、遊び相手として見ている、など自分にとって都合の良い付き合い方をしていただけであれば、復縁は叶いません。

ただ、その場合も、これまでの付き合い方や考え方を反省した上で、新しい自分に生まれ変われる事を暗示していますので、次は良い恋愛ができると信じれば大丈夫です。

恋愛に限ったことではありませんが、同じ復活でも、華麗に復活する事もあれば、どん底に落ちてから復活する場合もあると言うことを覚えておきましょう。

また、資格取得を目指したい、今までやってこなかった料理に挑戦したいなど、過去の行いに関係性を見出せない内容を占った場合に、このカードが正位置で出ると、その分野の才能が開花する、覚醒、目覚めと捉える事ができます。

逆位置の場合は、おおむね正位置の反対の意味と捉えれば大丈夫かと思います。

20.審判(ジャッジメント)の正位置のキーワード

努力に見合った結果、判断がくだる、やる気が戻ってくる、答えを出す時、再スタート、区切りをつける、ステップアップ、復活、目覚め、覚醒、再生、再会、復縁、救済、知らせ、家族、など

恋愛で正位置が出た場合のリーディング例
・プロポーズ、結婚を決める。
・家族に恋人との仲を認められる。
・元カレ、元カノとよりが戻る。
・自分から告白すると良し。
・二人の関係に答えを出す時、など

仕事で正位置が出た場合のリーディング例
・努力が実り結果が出る。
・業績の回復。
・一度離れた仕事に戻る、再雇用、再就職。
・昇進、昇格、栄転など嬉しい知らせが入る。
・宣伝、リサイクル、家族、医療、音楽関係の仕事に縁がある、など。

20.審判(ジャッジメント)の逆位置のキーワード

報われない努力、やり直しがきかない、反省を活かせない、決断ができない、答えを先延ばしにされる、過去に囚われる、自分を変える事ができない、復縁は叶わない、悪い知らせが入る、情報が行き渡らない、同じことの繰り返し、不変、トラウマ、後悔、など

恋愛で逆位置が出た場合のリーディング例
・好意が伝わらない。
・進展しない相手。
・悪化する関係、別れの決断。
・復縁は望めない。
・酷い目に合わされた相手と同じタイプを好きになる、など。

仕事で逆位置が出た場合のリーディング例
・業績の悪化から抜け出せない。
・やり直しのきかない仕事でミスをする。
・古いやり方に固執し、成長できない。
・降格、左遷など悪い知らせが届く。
・いくら頑張っても結果に繋がらない、など。

以上、タロットカード大アルカナ『20.審判/JUDGEMENT(ジャッジメント)』の解説でした。

僕自身のオリジナルの解釈部分もあるので、書籍や他の占い師さんとは見解が違う場合があります。
また、占う内容や、カードの位置がどういう意味を持っているか、前後のカードとの関係により、リーディング内容も変化することを忘れないでください。

超簡単なフールズジャーニー(愚者の旅)

審判のカードは、正位置でこれまでの行いに審判が下され復活を遂げるものの、逆位置では変化する事に後ろ向きになります。

自己の完成はまだ少し先のようです。

次回は『21.世界/THE WORLD(ワールド)』のカードです。

20.審判(ジャッジメント)の解説動画

Youtubeでも『審判(ジャッジメント)』の解説をしています。

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