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こんにちは。占い師の現です。
タロット講座を始めてから「プロが使うタロットカードってありますか?」とか「先生が使っているタロットカードを教えてください」などの質問をちょくちょくいただきます。
結論から先に言うと、僕が普段の鑑定で使っているタロットデッキは上に表示されている画像の『モーガングリア・タロット』です。(詳しくは後述します。)
ちなみに『プロ用のタロットカード』なんてものはありません。
初心者とかプロとか関係無く、タロット占いは自分の好きなタロットカード、または自分が一番リーディングしやすいタロットデッキを使えば良いと思います。
個人的には、タロットのデッキ選びに迷うならプロでも初心者でもライダー版タロットで良いじゃないと思うのですが、生徒さんのお話しを聞いているとライダー版タロットは『初心者向けのカード』『勉強する時に使うカードでプロっぽくない』と言ったイメージが一部の人にあるようです。
とりあえず、この質問をしてくれた生徒さんには、「そんな事全然ありませんよ!プロでも使いますよ!!」と、説明はしましたが、この生徒さんと同じように感じている人は、他にもいるかもしれませんね。
よくよく考えてみると僕もタロットを始めたばかりの時は、あまりタロットデッキの事もよくわかってなくて、なんとなくプロっぽいカードを探してたような気もします。
『初心者が使っていなくて、プロに好まれているタロットデッキ』
僕と同じようにカタチから入るタイプの人は、こうゆうタロットデッキを探しているかもしれませんね。(笑)
と言うわけで、初心者が使っていないかどうかはわかりませんが、ベテランのタロット占い師に愛用者が多く、僕も普段の鑑定でメインに使用している『モーガングリア・タロット』を紹介させてもらいます。
モーガングリア・タロット
初版は1979年。今年で40年をむかえるロングベストセラーのタロットデッキです。
監修:Lioyd Morgan(ロイド・モーガン)
イラスト:Bill Greer(ビル・グリア)
モーガングリア・タロットは超有名なタロットデッキですが、1979年初版の古いタロットデッキでもあるので、意外と知らない占い師さんも多かったりします。どちらかと言うと日本よりも海外での方が知名度が高いかもしれません。
絵柄が古いせいもあって、今どきの人に敬遠されているのでしょうか?若い占い師さん、または占いを始めて2~3年の人がモーガングリア・タロットを使っているのってあまり見かけません。
ネット上(youtubeやブログ、エックス:旧ツイッター)で、モーガングリア・タロットをきちんと使いこなして紹介している人は、占い師(またはタロット)の経験年数をそれなりにお持ちの方が多いように見えます。
ちなみに15年前に僕が働いていた占いバーのマスターも使ってました。(と言うか、マスターが使っていたので、僕も真似して使うようになりました。)
なので僕、個人的には昔からタロットをしているベテランの占い師さんが愛用しているイメージがあります。
音楽で例えるなら、ビートルズやローリングストーンズのようなイメージです。
古き良きタロットとでも言えばよいでしょうか。
まぁ、このへんは僕の勝手なイメージなんで賛否両論あると思います。(笑)
異論も全然認めます!
ですが、好き嫌いはあれど、プロに愛されプロが使うタロットカード、ベテランタロット占い師に愛されるタロットデッキ、と言うのにはみなさん異論が無いはず。
『初心者が使っていなくて、プロに好まれているタロットデッキ』
モーガングリア・タロットは、このイメージにピッタリなんじゃないかな~と思います。
比較として魔術師のカードを。左がウエイト版、右がモーガングリア。
モーガングリア・タロットの特徴
上のカード比較を見てもらえればわかると思いますが、モーガングリアのカードはカード全面に絵が描かれています。カードにフチや枠がありません。
今はウエイト版にもフチや枠の無いタロットカードもありますが、フチや枠が無いタロットは昔は珍しかったようです。
そして、どのカードも絵柄はアメリカンテイストです。
色合いがかなりはっきりしてます。
ヨーロンピアンテイストのタロットカードやスタイリッシュな絵柄のタロットカードが多い中で、このアメリカンな感じのレトロな絵柄は、良い意味で差別化できてます。
カードに描かれている象徴(シンボル)は、上の魔術師のカードのようにウエイト版を踏襲した上でシンプルに構成されたものと、下の運命の輪のカードのように象徴がかなり変更されているものがあります。
運命の輪のカード。左がウエイト版、右がモーガングリア。
モーガングリアのカードには人物が描かれており、四隅のテトラモルフが描かれていない。
モーガングリアタロットは、基本的にウエイト版タロットの意味をベースに解釈すれば良いと言われていますが、実際はアーサー・エドワード・ウエイトの解釈にポール・フォスター・ケースの解釈を合わせたものとされています。
そのため、カードによってはウエイト版の面影が無いカードもあります。
Paul_Foster_Case(ポール・フォスター・ケース) – Wikipedia
ポール・フォスター・ケースはオカルトタロットとカバラの現代学者。
Wikipediaには、ポール・フォスター・ケースと黄金の夜明け団の関係性なども書かれているので、興味のある方はぜひ一読を!
(英語版のWikipediaしかありませんが、ブラウザの翻訳機能を使えば読めると思います。)
ぶっちゃけ、ポール・フォスター・ケースの解釈は僕も全然詳しくないので、ウエイト版とあきらかに違う絵柄のカードの解釈は、ウエイト版の解釈をベースに、自分なりの象徴(シンボル)の解釈をあてはめて占ってます。
※参考:ウエイト版ライダータロットと絵柄が違う場合のリーディング方法
ここだけ読むとカードの解釈が難しく感じるかもしれませんが、どのカードもウエイト版より象徴(シンボル)が少ないので、逆にリーディングはしやすいです。
と言うか、モーガングリアだけに限らず、ウエイト系をベースに作られている、ほとんどのタロットカードは象徴(シンボル)を完全踏襲していないので、あまり深く考えなくて良いと思います。
「初心者が使っていなくて、プロに好まれているタロットデッキ」
このコンセプトにピッタリなモーガングリア・タロット。
タロット占い師に愛され続けて40年の歴史あるタロットカードは、本当におススメなのでタロット選びに迷われている方は、ぜひ使ってみてください!