カード&書籍レビュー・感想

はじめての人のためのらくらくタロット入門【レビュー・感想】

はじめての人のためのらくらくタロット入門

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はじめての人のためのらくらくタロット入門』のレビュー・感想を書いてみました。

はじめての人のためのらくらくタロット入門について

はじめての人のためのらくらくタロット入門
はじめての人のためのらくらくタロット入門
著者:藤森 緑
発売:説話社

本のタイトル通り、タロット占いの『入門書』と呼べる一冊。
初心者向けを通り越して、『超』初心者向けの本と言えるでしょう。

本書の主な内容としては、ウエイト版タロットカードの説明と実占例となります。

ただし、本書のカード説明および実占例は、大アルカナ22枚のみとなっており、小アルカナは出てきません。
※小アルカナは別冊の『続 はじめての人のためのらくらくタロット入門』で説明されています。

その為、本書だけで言うなら、タロット占いを勉強したいと考えている人より、「タロットを使って占う事を体験してみたい。」と思ってるぐらいの人の方が、読む(または購入する)のに適していると感じます。

はじめての人のためのらくらくタロット入門の内容

本書はタロットカード紹介、タロットカード占い+タロットコラムの構成になっています。
本書内の目次に基づいて、その内容を説明をします。

タロットカード紹介

章のタイトルが『タロットカード紹介』になっていますが、内容はウエイト版タロットの大アルカナ22枚のカード説明です。

入門用の書籍にしては、しっかり説明してくれているように思います。
正位置と逆位置の説明もありますし、それぞれでどういう意味があるのか、どう解釈すればいいのかが分かりやすく書かれています。

ただ、他のタロット書籍のように、恋愛の場合、仕事の場合などで分けたキーワード例は載っていません。
と言うか、端的なキーワード例がそもそも載っていません。

その為、カードの持つたくさんの意味を知るというよりは、カードの基本の意味を知ると言うような内容になっています。

カードの説明は情報過多になりがちですが、初心者の方がまずは押さえるべき基本の部分がうまくまとめられていると思います。

タロットカード占い

大アルカナのみを使用したタロット占いの実占例です。
最初にタロット占いの基本として、スプレッドやシャッフルについての説明があります。

次に、カード1枚(ワンオラクル)で一日の運勢を占う方法が載っています。
大アルカナ22枚のカードそれぞれの正位置と逆位置が出た時の運勢が表になって掲載されているので、カードの意味を覚えていなくても占う事ができます。

次に、『表層意識』と『潜在意識』を2枚のカードで占う『ツーマインド』が載っています。これは、主に気になる人の心の内を占う方法です。
『同じ職場の年下の男性の恋愛感情』や『上司にどう思われているか』など、11の実占ケースが紹介されています。

次に、『結果』と『対策』を2枚のカードで占う『ツーオラクル』が載っています。
『人間関係が嫌になり転職を考えている』、『アルバイト先の店長への片想い中』、『ダイエットがうまくいきません』など、11のケースを占った実占例が紹介されています。

次に、『過去』と『現在』と『未来』を占う『トライアングル』スプレッドが載っています。
『同じ職場の異性に片思いしている』、『知り合ったばかりの彼との相性は』、『別れた恋人が忘れられない』など、14のケースを占った実占例が紹介されています。

このあたりから、少し内容的にレベルが上がります。
超初心者向けから初心者向けになったと言う印象です。
ですが、同時にタロット占いのやりごたえも出てくると思います。

最後に、『ヘキサグラム』スプレッドが載っています。
『ヘキサブラム』スプレッドはプロも普通に使う方法なので、難易度はこれまでよりも高いです。
ただ、初心者が本格的なタロット占いに触れてみるには、とても適したスプレッドでもあります。

ここでは、『片思いの彼への告白』、『遠距離恋愛の恋人との結婚』、『大企業との商談が難航』など、8ケースを占った実占例が紹介されています。

タロットカードコラム

初心者が気になるであろう内容などを含めた6つのコラムがあります。
下記、コラムのタイトルです。

  • どんなタロットカードを選べばいいの?
  • 「大アルカナ」と「小アルカナ」って何?
  • タロット占いの基本のおまけ
  • お守りとしてのタロットカード
  • 自分以外の人を占うときは
  • プロの現場

どのコラムも読んで損はありません。
特にお守りとしてのタロットカードは、初心者の方は楽しめると思いますよ。

本書の主な内容は以上となります。

はじめての人のためのらくらくタロット入門の個人的な感想

冒頭にも書きましたが、超初心者向けで『入門』と言う言葉がピッタリな一冊だと思いました。

僕は普段、有料のタロット講座を実施しているのですが、超初心者の人に教えるなら、これくらい簡単にした方がいいよなぁ。と、ちょっと考えるきっかけにもなりました。

これからタロットを始める人はもちろん、タロットが難しくて挫折してしまった経験のある人も読んでみて欲しいですね。

逆に、ある程度、タロットの知識がある人には、物足りない事この上ないと思いますので、『初心者だけどカードの意味はなんとなくわかる』レベル以上の人は、購入する必要は無いと思います。

はじめての人のためのらくらくタロット入門

ちなみに、小アルカナの解説がされている別冊『続 はじめての人のためのらくらくタロット入門』が気になる方は、そちらのレビュー・感想も読んでいただければと思います。

以上、『はじめての人のためのらくらくタロット入門【レビュー・感想】』でした。

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