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こんにちは。占い師の現です。
一般の方に、もっとも知れ渡っている占いのひとつに『手相』があります。
テレビなどの影響も強いと思いますが、占いそのものに興味の無い方でも、自分の手相の良し悪しを知りたいと言う方は、結構いたりしますよね。
ぶっちゃけ、エンタメ的な占いの中では、一番人気があるんじゃないかとも思います。
僕自身も自分の占いに手相を組み込んでますので、日々、色々なお客様の手相を観ています。
今回は、そんな僕なりの『手相』についてまとめてみました。
手相について
1. 手相とは?
手相(てそう)は、手の平に現れる線(掌線)や肉付きをはじめとする手の形態に着目して、その人の性格や才能資質、健康状態、運勢の良否を判断する占い。また相(外見的な特徴)に意味付けを行うことで体系付けられたもののうち、手に関する相を扱う言説。
手相 – Wikipediaより引用
Wikipediaを見たら、端的によくまとめられていたので、引用させてもらいました。
ちなみに手相は、モノの形や様相から占う『相術(相占)』と呼ばれる占術のひとつです。
占うための情報は、『手』に全て詰まっているので、道具も何も必要ありません。
あえて必要な道具を挙げるなら、線(相)を見やすくするためのルーペやライトでしょうか。
僕の普段の鑑定では、ペンライトを良く利用しています。
個人的には乾燥している手よりも、少し汗ばんでいるくらいの方が線がはっきり見える気がします。
2. 手相って当たるの?
僕の経験則から言わせていただくと、手相は『当たる』と言うよりも『ハマる』と言う感覚の方が大きいです。
のめり込むと言う意味のハマるではなく、当て嵌まるの方ね。
後述しますが、本来手相では結婚や転職など、具体的に何がいつどうなると言うのは、ほとんどわかりません。
具体的なことがわからない代わりに、結婚の運気が上がる、人生の転機が近づくなど、おおまかな運気の流れ、傾向はわかります。
手のひらに現れている、この運気、傾向に『当てハマる』方が多いのが、手相鑑定の実状でないかと思います。
手相は、未来予測と言うよりも、ご自身の才能や資質、運気の強弱を観る事が中心となり、それらをどう活かすかに焦点をおきます。
もちろんテレビや雑誌などのエンタメ的な手相観として、結婚や転職時期などの未来予測はできますが、これについての的中率は正直な所、有名無名に関係無く誰が占っても他の占術の的中率と大差はありません。
要は『当るも八卦、当たらぬも八卦』と言うことです。
僕自身の鑑定でも、結婚と離婚の時期、性格、全てがピシャリ!と当てはまったお客様もいれば、そうでないお客様もいらっしゃいます。
ちなみに、占い師によって手相の観かたは異なる場合が多々あります。
片手だけで観る方、両手で観る方、過去や潜在能力を左手、現状や顕在能力を右手で観る方もいれば、その逆もあります。男女で左右の解釈を逆にする方もいるようです。
手相芸人で有名なSさんは、左右の解釈が一般の手相観とは逆ですしね。
あと、手相の奥義として『流年法』と言うのがあります。
これは、何歳でどんなことが起こるのかを観る方法です。例えば30歳で結婚するとかです。
この『流年法』も人によって観かたはバラバラで、著者が変れば書籍に書いている内容も違っています。
僕の鑑定経験上、著者に関係無く、書籍等に書かれている流年法の観かたは、あまり参考にはなりません。
そして、僕自身は、流年法と言う概念(考え方)そのものを否定するつもりはありませんが、書籍等に書かれている、ほとんどの流年法の観かたには疑問を持っています。
そもそも、手相は変わるのに何歳で何が起きるかをピタリと当てる!と言っているような手相家は信用できません。
その人達の流年法には矛盾がたくさんあるのです。
その為、僕自身はひとつの目安としての使い方しかしておらず、手相だけで適当な未来予知をする事はしておりません。
手相だけに限ったことではありませんが、このように同じ占術であっても占い師によって考え方や占う方法が違うことはよくある事です。
3. 手相で占える事
大前提として、手相で占えるのはご自身の事だけです。
手相からは、ご自身の才能や特徴、資質、性格、思考タイプ、運勢の浮き沈み、人生の転機、持っている各運気の強弱と流れ、などがわかります。
さらに付け加えると、運勢の浮き沈みの期間や人生の転機となる年齢が流年法などでわかる場合もあります。
好調、不調の年齢や運気の上がる年、スランプ時期などがわかると、努力の方向性や、頑張り時、力を抜く時期などが見えてきます。
それによって、恋愛運気が強い時に恋活や婚活を行い、仕事運が上がってくる頃に起業するなど、人生を計画的に過ごす事も可能になります。
(実際は、計画的に人生を送るのは難しいですが)
また、自分では気づいていない才能や性格なども見る事ができますので、自分自身に対して新しい発見がある場合もあります。
現状ではお金に困っているけど、本来、金運がめちゃくちゃ強いとかね。
そういうのが意外とやる気スイッチになって、人生の転機になったりすることもあるわけです。
イメージですが、僕は手相を観る時、その人の説明書を読むような感覚になります。
4. 手相で占えない事
手相で占えないのは、自分とは関係の無い、ヒト、モノ、コトです。
あと、自分のことであっても具体的な事は占えません。
例えば、恋人ができる運気の強い時期はわかりますが、友達の紹介で恋人ができるのか、合コンで恋人ができるのかは、わかりません。
もっと言うと恋人ができるあろう時期に、本人が恋人を作るために行動するかどうかはわかりません。
金運が強いからと言って、具体的に何でいくらお金が入ってくるのかもわかりません。
(他の線との絡みで予想することができる場合もありますが)
なので、来月の合コンで彼氏ができますか?とか、次の査定で給料が上がりますか?とかを占うことができないわけです。
(もちろん、手相を元に合コンで彼氏ができる方法や、給料が上がるように仕事に取り組む為のアドバイスはしますが、それらは手相を元にした占い師としてのアドバイスであって、手相から結果そのものはわかりません。)
さらに、A君とB君のどっちが自分と合うかなどの相性や選択の吉凶も手相では占えません。
つづいて、自分では気づいていない自身の深層心理の部分もわかりません。
潜在的な能力はわかりますが、潜在意識はわかりません。
ですので、いわゆる自分の本当の気持ちは、自分のことであっても手相からはわかりません。
5. 手相の活用方法
手相を観る人によって色々な考え方があるかと思いますが、僕は手相が『当る』『外れる』と言った未来予測や予言的な占いには、向いているとは思えません。
もちろん、運気の強い時期、弱い時期を観ますので、未来予測と言えばそうなるのですが、どちらかと言うと、自分の向き不向きや、力の入れ所と抜き所を見たりしながら、自分とどう向き合っていくかを観るのに適していると思っています。
途中にも書きましたが、自分の手相を理解することで、思わぬやる気スイッチが入ったり、きちんとした目標を立てたりすることができるので、真剣に手相と向き合いたい場合は、そういう鑑定方法が良いと今は考えています。
ただ、テレビや雑誌で紹介されるエンタメ要素の強い手相の観かたを希望する方もたくさんいらっしゃいます。
いわゆる、マスカケ線や覇王線と言った強運の相や、結婚できるかや金運があるかなど、自分の欲しい線があるかを調べて欲しいと希望される方たちです。
もちろん、そういった趣旨の手相鑑定を求めている人には、それに応じた鑑定をさせてもらいます。色々な○○線、▲▲線を観るのも楽しいですからね!
特にイベントなどではその観かたの方が盛り上がりますし、自分の手を見るだけで集まったみんなが楽しめるのも手相の良い所だと思います。
手相の観かたそのものは何ら変わらないんですが、人生の役に立てる手相鑑定と、場を楽しむ手相鑑定では、伝え方も変わるんですよね。
たまに、企業様から送別会や歓迎会の場で鑑定をして欲しいと、出張鑑定依頼が入る事がありますが、そういった時はいかに盛り上がるかを考えて手相を観ています。
6. 手相を観る上での注意事項
手相はいわゆる『線』を観ると考えている方が多いと思いますが、冒頭にも書いたようにプロの手相占い師は、線だけでなく手の形や指の長さ、肉付きなど色々な部分を観ています。
たまに、線が非常に薄く、生命線が無いから早死にするとか、運命線が無いから良い人生を送れないとか思っている方がいらっしゃいますが、そんな極端なことはありません。
さらに言うと、良い手相、悪い手相と言った表現を使う方がいますが、本来、手相そのものに良し悪しは、ほとんどありません。
手相は個性のひとつです。
例えば、物ごとをじっくり考えるタイプの手相を持っている方は、良く言えば、慎重、冷静となりますが、悪く言えば、考え過ぎる、決断が遅い、となります。
何事も正しい方向に力を使えば良い結果になりますし、間違った使い方をすれば悪い結果となります。
手相も基本的には同じ理屈で、現れる相(線)のほとんどは、良し悪しの表裏一体でどちらの意味も含みます。
そのため、手相に良い悪いを求めるのではなく、ご自身の持つ資質や才能を、どうすれば良い方向に使えるかを観ることが大事だと言えます。
また、手相はずっと同じわけではありません。
『あれ?こんな線あったっけ?』とか『この線、めちゃめちゃ長くなってる!』など、ふと気が付けば、手相が変わってることも多々あります。
手相は変わるからこそおもしろいですし、未来予測や予言も成り立たないとも言えます。
今は書籍だけでなく、インターネット上でも色々な手相のサイトがあるので、興味がある方は調べてみると良いかと思います。
(ただ、実際の手相鑑定では、本の見本に出てくるような、わかりやすい手相ってなかなか無いので、きちんと手相が観れるようになるには、ある程度の経験を重ねる必要があるかと思います。)
僕も、これから少しずつ、飲み会などで使える簡単な手相の観かたの記事を上げていきたいと思います。
簡単な手相を覚えるだけでも楽しいですよ!!